何回着ても、何度洗ってもねじれない。「着たくないのに、毎日着てしまう」Tシャツと一般的なTシャツの違いを詳しく解説します。
今お手持ちのTシャツを確認して見てください。こんな風にねじれていませんか?
一般的なTシャツは丸編み(まるあみ)という製法で生地が作られることが多く、その製法の特性からTシャツ全体がねじれてしまうことがあります。
残念ですが、一度ねじれてしまったTシャツは、元に戻すことはできませんし、洗濯するたびにねじれがひどくなるものもあります。
一般的なTシャツと比べて「着たくないのに、毎日着てしまう」Tシャツは、経編(たてあみ)という製法で生地が作られており、その特性から何度着ても何度洗ってもTシャツがねじれることがほとんどありません。
経編についてはこの後の項目で詳しく解説していきます。
経編(たてあみ)とは?
「着たくないのに、毎日着てしまう」Tシャツは、福井県鯖江市の八田経編株式会社で製造された経編生地から作られています。
経編で作られた生地は、自動車のシートやスニーカーのアッパーなどの丈夫さや耐久性が求められる工業製品に使われることが多いです。
自動車のシートやスニーカーの生地を想像してみると、ピンっと張りがあるイメージはないですか?
その生地の特性に着目した僕たちオールユアーズは、日常着として快適に着られるように改良し、Tシャツにしました。
毎日着ても何度洗っても型崩れしにくく、ねじれにくい。
だから「着たくないのに、毎日着てしまう」Tシャツと名づけました。
経編(たてあみ)はなぜねじれにくい?
「なぜ、ねじれないのか?」一般的なTシャツとの作り方の違いを説明します。
一般的なTシャツに用いられる丸編は、らせん状に円を描くように生地が編まれていきます。その生地を最終段階でまっすぐになるようにセットして生地仕上げるのですが、何回も着て洗濯を繰り返すと、らせん状に編まれた生地自体の傾きが出てきてしまいます。
糸の組み合わせや工夫で改善されてその症状が出ないものも中にはありますが、多くのTシャツはねじれてしまいます。
ちなみに、糸がとてもほどけやすいので、誤って引っ掛けてしまうと伝線しやすい性質もあります。
それに比べて経編は、円を描くように編むのではなく、縦方向に連続して網目を作っていく編み方なので、丈夫で形態安定性が強いため、ねじれが発生しにくく、引っ掛けてもほつれにくいのです。
このため、このTシャツに刷られたプリントは、歪んだり曲がったりすることが少ないです。