空気と仲良くなれば冬を暖かく過ごせます。
知っておくとよい生活の知識
これから定期的にオールユアーズの服以外でも使える考え方をちょっとずつ書いていきたいと思っています。
その第一弾が先日リリースした「静電気ってなぜ起きる?静電気の仕組みと服の選び方」というブログなのですが、今回は冬を暖かく過ごす方法を考えてみようと思います。
発熱する下着や、軽くて暖かいと言われる防寒アウターなど、「暖かく過ごすための服」は世の中にたくさん出ていますよね。 一つ一つの商品単品の暖かさは説明されていますが、一体どういう風に組み合わせたら良いのか?はあまり語られていません。
こういったコンテンツだと「ユ◯クロの〇〇と〇〇を組み合わせると最暖!」みたいに「この商品を買えば解決!」的に思考停止なコンテンツになりがちなので、他の服にも応用できるような内容で書いていきます。
とはいえ、覚えることはあまりないので、この知識を知って冬を暖かく過ごしましょう!
なぜ暖かくなるのだろう?
いきなり変なことを言うようですが、服を着るということは、空気を着ることでもあります。
服を着るとカラダと服の間に空気の層ができます。裸の上からTシャツを着れば空気の層が一つでき、その上からシャツを着れば空気の層が二つできます。この空気の層が体温で温められることによって、その空気自体が温まり、衣服内が暖かくなるのです。
つまりカラダと服の間に蓄えられた温まった空気を逃さなければ、一日中暖かく過ごすことができます。この原理は夏でも冬でも一緒。ということは、この温まっていく空気の層を積極的に逃していくと、暑い時期は涼しく過ごすことができます。
夏は薄い生地の半袖などで衣類内の空気を動きやすくしたり、冬は厚い生地のタートルネックなどを着て首元から抜ける空気を閉じ込めてあげると暖かくなる。
めちゃくちゃ当たり前のことなのですが、これが服の中が暖かくなったり涼しくなったりする原理です。衣服の中で流動しない空気の層を作ることを意識して服を選ぶと、とても暖かく過ごすことができますよ。
服の役割
Tシャツ、シャツ、トレーナー、セーター、フリース、ウィンドブレーカー、ダウンジャケット…などなど色々な「種類」の服がありますが、それぞれにはファッションである以前に役割があります。
特に冬物の服は、その特徴から組み合わせで暖かくなったり、あまり効果がなかったりするので、その服に割り当てられている役割を理解すればいま自分にどんな服が必要か?がわかってくるかもしれません。
寒い時期に着る服の役割は大きく分けて3つあると考えられます。
【1】空気を溜めるが、抜けやすい服
トレーナーや、セーター、フリースなどが該当します。オールユアーズの製品では MOFU や ONE SWING PARKA がこのカテゴリーに属します。
この特徴を持つ製品は、裏毛や裏起毛のようになっているものが多く、毛足の長い生地の中に空気をたくさん溜め込むので暖かくなっていきます。しかしその構造上、目が粗いので暖まった空気が逃げやすくもあります。この構造はデメリットではなく、衣類内の温度を調整するのに適しています。【1】や【2】の特徴を持つ服の下に着ることによって、暑くなってきたらコートのボタンやジッパーを開けることによって衣類内の温度を下げることができるので、車や電車、自転車などに乗っているときに手軽に温度調節をすることができます。気温に応じてアウターにも中間着にもなり、秋や春先にも着ることができるので、長期間着用できる優れものなので、このカテゴリでお気に入りを見つけると、着こなしの主役になると思います。
【2】空気をあまり溜めないが、空気を抜けにくくする服
トレンチコートやウィンドブレーカー、マウンテンパーカーなど、一枚仕立てのアウターが該当します。オールユアーズ製品では…現在在庫があるラインナップがない製品です…!(これ作ったほうがいいな…)
この特徴を持つ製品は生地の密度が高く、衣類の中で暖まった空気を逃しにくいという性質があります。しかし、一枚だけでは空気を溜めにくく衣類内の空気が暖まりにくいので、冬にこの属性の服を着るには【2】で紹介するものと組み合わせると暖かく着ることができます。
【3】空気を溜めて、抜けにくくする服
ダウンジャケットやウールのコートなどが該当します。オールユアーズの製品では DEFFENDER が該当します。
この特徴を持つ製品は【1】と【2】の特徴を併せ持っているので、中綿が入っていたり、分厚いウール地でできているため見るからに暖かそうな製品が多いです。一枚で暖かいので重ね着をしなくてすんだり、耐久性が高いものが多いので、値段は高価ですが、寒い地域に住んでいたり寒さが苦手な方は多少高くても生活の質に関係しますので、投資するのに値するでしょう。(ちなみにUNIQLOのウルトラライトダウンはこの分類で言うと【1】に該当します)
服の着方を考えるコツ
冬に着るものの特徴をざっくりと挙げていったのですが、個人的には【1】でどんなものを選ぶか?が重要だと思っています。ですので服の着方を考えるときには
【1】のような中間着+【2】【3】のような防風性を併せ持ったアウター
という組み合わせを、自分の生活圏や目的地の環境と併せて考えていけば、より快適な選択ができるようになります。
寒冷地でなければ、中間着のバリエーションでお気に入りの薄い〜厚いものをクローゼットに揃えておくと、かさばるコート類は最小限に抑えることができますし、持っている服が少ない枚数でも、着こなしの幅が広がっていくからです。
ちなみにわたくし木村の場合、ONE SWING PARKA 、チャンピオンのヴィンテージスウェット、patagoniaのフリース、MOFU などを気温や気分に応じて一年間着まわしています。
これは完全に宣伝ですが…オールユアーズの MOFU は寒い時期の外出時はコートの下の中間着に、室内では一番上に着るリラックスウェアにと、状況が変われば役割も変えられて、長い期間あなたのお供になるんじゃないかと思っています!