オールユアーズ初書籍のバックストーリーをお話しします!

オールユアーズ初書籍のバックストーリーをお話しします!

text by 木村まさし

「共犯者募集」


この本は 「I」や「ME」 から離れ、「WE」や「US」 で語ることを覚えた私たちの「ALL YOURS」という物語です。この物語の続きを、これから一緒に紡いでいきませんか?
オールユアーズは「共犯者」を募集しています。

- オールユアーズ代表のひとり 木村 まさし

11月6日(金)に予約販売を開始します。

12月13日(日)から販売を開始するオールユアーズ初の書籍「ALL YOURS magazine vol.1」

この本を本日20:00より予約販売します!予約販売は特典が盛り沢山なのでご紹介します。(特典は追加の可能性ありです!追加特典は先に予約していただいた方にも適用されます!)

【特典1】
著者(木村)の直筆サイン入り!

【特典2】
シリアルNo.の入った特製ポスター入り!

【特典3】
ポスターに記入されたシリアルNo.を抽選番号にして、当選者にはオールユアーズの製品やグッズが当たる「ALL YOURS magazine宝くじ!」の応募資格。(12月某日に青山ブックセンターで開催予定のイベント内で抽選予定)

今のところこんな特典を考えています。ぜひ予約で購入していただけると嬉しいです!


【ALL YOURS magazine VOL.1(初回特典付き)】
https://allyours.jp/collections/all-products/products/all-yours-magazine-vol-1

構想2年、制作3ヶ月

あれは2018年の年末か2019年の初頭でした。

いつも仲良くしていただいている青山ブックセンター(ABC)の山下店長から「ABCで出版事業やるんですが、1stリリースでオールユアーズの本出しませんか?」と打診されたのが、この本を出版するきっかけでした。

ちょうどその頃は「47都道府県ツアー」を構想していた時期で、どうしても制作に時間が取れずに なんとなくその時は流れてしまったのですが、そんなことでは山下さんは諦めていませんでした。

「今度こそやりませんか?」

そして2020年5月にその時は来ました。ちょうど新型コロナウィルスの影響で在宅ばかりになっていたタイミング。会社の売上は気になるところだが、ジタバタしてもどうしようもない時期だったので、深く内省していた時期でもありました。「SWITCH STANDARD」の一環で3月からいろいろアクションし続けてきて、その時にいくつか着想があったのもあり「今度は書けそうかな?」という気もしてきていたので、快諾したという経緯がありました。

そもそもABCの出版レーベルである “Aoyama Book Cultivation” は書店の店長である山下さんがこんな危機感や課題感から生まれたレーベルで

本屋は、通常の書籍販売では、粗利が20%前後と低いことに加え、流通の仕組み上、どうしても受け身の姿勢が強くなってしまう商いです。今回の出版の座組では、誰もが無理 や損をすることなく、本屋としても通常の2倍以上の粗利を得ることができます。いい棚を作ること は大前提として、出版を通して、これからの本屋の形の一つとして風穴を開けていきたいと考えてい ます。今後も出版ごとに、色々な座組を組み、その本が1番輝く形を、本屋ならではの本屋からの視点で模索し続けていきます。

「出版不況」と言われて久しい中で、単独で新しい動きをしている彼の行動には共感する部分が多く、私自身が人生を本(と音楽)に救われたし、クラウドファンディングのようなオルタナティヴなオファーを続けることによって皆さんに知られるようになったオールユアーズというブランドの本を出すなら、山下さんのような想いがある人のチャレンジと共に出版したい!という気持ちがこのプロジェクトを動かす原動力となりました。

一般流通している本よりも高い値段設定なのも、販売する場所が青山ブックセンターとオールユアーズの店頭とオンラインストアのみの販売で、発行部数を2,000部にしていることが大きな理由です。この取り組みがうまくいっていけば本屋さんに選択肢が広がるし、「出版」という選択肢にも新しいグラデーションができる。そんな可能性を秘めています。

私自身も今回の案件では著者の報酬や印税的なものはもらっていません。なぜならオールユアーズは小売業という側面をもっているので、価値があると自分たちが感じるものを仕入れて販売して利益を出すことが本望であるため、先に利益を確定させるよりも、この本を読んでくれる人たちを増やしていく方が自分たちのやり方に合っていると思いこの判断をしています。

ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。

角田くんと阿部さん

この出版プロジェクトで編集とエディトリアルデザインを誰にお願いしようか?と考えていたときに真っ先に浮かんだ人たちが、今回お願いした角田くんと阿部さんでした。

今回の編集者で重要視したのは「ファッション、カルチャー、哲学に知識と教養があり、その文脈を社会と時世に接続できるスキル。そして、日本の東山文化以降のフィーリングに造詣が深い」という超偏った人を探していたのですが、角田くんとはWWD時代に何度か取材してもらったことがあって、その後もずっと交流がある人だったし、彼とは鈴木大拙や西田幾多郎の話をしたこともあったりで、哲学や文化に対する目線もなんとなく合っているな・・・というイメージをもっていたので、「最近何しているの〜?」なんて軽い挨拶から打診したのですが、面白がってくれてすぐにOKしてくれました。

エディトリアルデザインに関しては全くアテがなかったのですが、阿部さんとは前から軽い雑談みたいな会話の中で、オールユアーズ的な美意識を日本の庭や原研哉、ディーターラムスなどを引き合いに出しながらしていたので、絶対目線がバッチリ合うと思っていたし、元々前職の時代にユーザーさんになってくれて、その後もお付き合いがあったというのもあり、相談がてら阿部さんにお話ししてみると、こちらも快諾してくださり、全てドラフト1位のメンバーで進行できることになりました。

こんな布陣で実際は8月からまともに動き出したのですが、その頃には仕事や家庭の都合もあり、木村は茨城、角田くんは北海道、阿部さんは大分。と、点々バラバラな場所でずっと打ち合わせなどを繰り返して進行しました。だから、この本はほぼ全てが「2020年的ウィズコロナ」なリモート環境で作られています。

(なんかみんな若いな・・・)

10月に入って3日間だけみんなで揃って打ち合わせしたのが唯一のリアルでの共同作業となりました。

この本は文章があってデザインが出来上がったものもあれば、デザイン組みが先にあって文章を後から入れ込んでいったものもあり、随分変な作り方をしていたと思いますが、文章に行き詰まった時に、阿部さんの提案してくれたデザインがあったから書けた文章があったり、文章が先にあっても、デザインが出てきたときにもっと書きたいことができて大幅に加筆修正したものもあったり、角田くんとの雑談でかなり方向性が変わった章もあったり、メンバーとの関わり合いがあったからこそ作ることができた部分がたくさんあります。

バンドメンバーがアイディアを持ち寄って、セッションで1曲を作っていくように、全ての工程がライブセッションで進んでいきました。たしか同じやり方で作られた章はないはず。そんなセッションを繰り返し、お互いのネタに驚き、悩み、それぞれが生みの苦しみを味わいながら一つ一つの章を作成していきました。

そう、この本は4人組のバンドで作成した18曲入りのアルバムのようであり、このメンバーで「本」というブツを作りあげられたことがめちゃくちゃ嬉しいです。

内容を少しお見せすると、こんな感じで雑誌風の構成で、文章が主体の本ではありますが、写真あり、イラストあり、対談あり、コラムありで10万字くらいのボリュームですが、読みやすい仕上がりになっています。

これはデザイナー阿部さんのチカラを感じる部分でもありますし、編集の角田くんの構成力がなしたことだと、ほぼ全内容が書き終わったあとにジワジワ実感してくることでもあります。

そして次回予告?

この本のタイトルは編集の角田くんが勝手に(?)付けました。最初のコンセプトであった「書籍と雑誌の中間くらい」を狙って作ったので「magazine」というタイトル。そして雑誌なら続きがある。そんなイメージで付けたのでしょう。ということで販売前ですが、この本が売れたら次回の制作をするという約束をメンバーと交わしていますので、その予告もここに掲載します。

次号予告「モノからモノが生まれる」

親から子へDNAが受け継がれていくように、誰かの生み出したプロダクトには、その前に誰かが生み出したプロダクトが存在します。全てのものごとは関わり合いの連鎖の上で交配し、ネットワーク的に混ざり合いながらそのカタチを形成していくのです。次号では、連綿と続くモノの系譜の中に宿るリファレンスを考え、私たちが影響を受けたプロダクトを読み解きながら、表面化しないストーリーやバックグラウンドを探ります(予定)

次回も作りたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします・・・・!!!

もういくつかこの本の裏話を。

今回のフォトグラフは親しいプロのフォトグラファーの安東くん、今井さんにメインの写真をお願いしたのですが、イメージ写真は木村自身が写真を撮っているものもあります。

全然うまくないのですが、この本を執筆制作するにあたり、写真表現が私に与えた影響は大きく、この話はまた後日ブログにてお話ししたいなと思います。自分のこれからを考えるきっかけになったくらい、大きい出来事なんです。一部は書籍の中にも書いています。

また、この制作チームではない対談記事もあります。

2020年以降のオールユアーズの指針にもなっている「ウェルビーイング」を考えるきっかけを与えてくれたドミニクチェンさんとの対談記事です。

こちらは3月にForbesで掲載していただいた記事を、こちらも私が大ファンである編集の会社InquireチームにForbesの3,000文字くらいの記事でどうしてもこぼれ落ちてしまった内容を、大ボリュームの10,000字に超加筆していただき、最高の内容にしていただいたものを加えました。私自身何度も読み返してめちゃくちゃ価値を感じていて、強度の高い記事です。こちらもぜひ楽しんでいただければ幸いです。

この記事を作成するにあたってご協力いただいた、ドミニクチェンさん、編集のモリジュンヤさん、ライターの西山武志さん、フォトグラファーの小田駿一さん本当にありがとうございます!

最後の最後に

とにかく、読んでいただきたいページが満載で、気持ちとしては全文全ページ公開したいくらいなのですが…本というものは、書いてある内容以上に装丁や手触りなどにも情報があり、お手にとった時に感じてもらえる事がかなり多く、私たちも制作の段階でその辺りを相当意識して作った部分もありますので、ファーストインプレッションはぜひご予約いただいて、お手元で感じていただければ幸いでございます。

よろしくお願いします!!!

P.S.

もしかして気づかれていないかもしれないので最後にお伝えしますが、地味にオールユアーズの公式サイトをリニューアルしました。
裏側で関わってくださったフラクタの方々、本当にありがとうございました!

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